定量的可視化と定性的可視化プロジェクトにおいて可視化すべきファクターは、下記のとおり分類することができます。
定量的可視化 〜 Transparency
定量的ファクター(コストなど)の可視化とは、複雑なデータ構造を透明化し、トレーサビリティを高めることです。 トレーサビリティ
例)コストの可視化プロジェクト進行過程の中でコストは変化しつづけます。実際、見積コスト、作業進捗に応じて予想するコスト、完了時の確定コストは、大きく異なる可能性があります。また、契約コスト、予算コスト、月次計画コスト、日次計画コストと様々なコストの関係は複雑です。 定性的可視化 〜 Representation
定性的ファクター(ニーズなど)の可視化とは、抽象的な実体を表現・具象化することです。 多様な表現
例)要件の可視化プロジェクトにおいて、「要件定義」は最も重要な工程といえます。しかし、要件の「行間のとりこぼし」や「未来の変化」は、十分起こりうる事態であり、要件を完全に定義することは、現実的にはほぼ不可能な作業です。工程名称としても、「要件定義」ではなく「要件分析」の方がより適切です。よって、可視化された要件は、ニーズの一側面を表現しているのに過ぎないと認識し、流動性への十分なケアが必要です。
可視化の手法定量的可視化の手法D-Methodでは、定量的ファクター(コスト、スケジュール)を下記の定型的手法で可視化します。
■流動性の可視化 〜EVM〜刻々と変化するファクターを時間またはコストに換算集計し、アーンドバリュー進捗管理を行います。 ■コスト・バリューの可視化 〜ROI〜フェーズやタスクにおいて、コストとバリューを関連付けし損益評価します。 ■機能量の可視化 〜FP法〜FP法(ファンクションポイント法)・成果量測定などにより機能を定量化します。 機能の定量化はマネジメント以外の作業と密接に関連する作業です。
定性的可視化の手法D-Methodにおける、定性的可視化(要件定義など)に対する施策は下記となります。 ■定性的可視化の担当者の負担を減らすために、定量的可視化(コスト算出など)を可能な限り自動化・分業化します。 可視化の条件スピードとコスト流動性への対応と現実的な運用のためには、可視化はスピーディーかつ低コストで行う必要があります。 ■定量的ファクターの可視化方法論・ツール・専門スタッフなどを活用し、定型作業(ルーチン)として処理する。 ■定性的ファクターの可視化各ファクターを「仮」であってもタイムリーに決定します。また、可能な限りシンプルに可視化します。 局所的可視化の回避各ファクターは可視化されて初めて問題意識をもつ対象となります。逆にいうと、可視化しなければ問題意識をもたずに済むことになります。このようなパラドックスにより、例えば、1つのファクターだけを可視化してしまい、他のファクターとの管理のバランスが著しく崩れる事態が起こります。 ■ケース1 : 発生したリスクに対する過剰対応あるリスクだけを可視化し、他のリスクを見過ごしたり、コスト超過になる場合があります。 ■ケース2 : 時間契約労働に対するコスト意識欠如あるコストだけを可視化し、他のコストを見過ごしたり、バリューを評価しない場合があります。 ■ケース3 : 成果主義の失敗ある成果だけを可視化し、他の成果を見過ごしたり、評価しない場合があります。 知覚と網羅性このように局所的に可視化した場合、逆にマイナスの結果を招くことになります。だからといって短絡的に網羅性を求めた場合、形骸的な可視化となってしまいます。可視化する場合は、全体を俯瞰した知覚を拠り所に意味のある網羅的な可視化を行う必要があります。 To be or not to be流動性に対応した可視化が実現できると、例えば進行中のプロジェクト・タスクを中断するという大胆かつ本質的な判断すら可能になります。 Copyright ©D-ROOT.All rights reserved.
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